日常のうつわ使いの変遷と 更新していくこと

うつわの更新というのは、簡単に言うと衣替え。夏に向けてガラスを取り入れるとか、冬には土ものを使おう、のように季節に合わせて変えること。それから生活スタイルや作る料理によって、使う器も変わるし、また使いやすいように変えてみませんか?ということ。

とはいえあらためて言われなくても、自然とそれを行っている。家族が増えたら大きなお皿を買う。帰りが遅い家族用に、電子レンジOKのうつわにする。自発的な時も、必要に迫られる時も。

 我が家の場合の、趣味で買い集めたうつわのことではなく、日常のうつわ視点でいくとー。

 子供が小さい時はメラミンの子供食器に始まり、しまじろうの磁器のうつわ、また今よりテーブルも小さかったので、それにのるサイズしか置けなかった。というわけで、取り皿も小さいものを使っていた。

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取り皿についてはこちらの記事で

夜更けに旦那さんが帰る頃には私と子供は夢の中。電子レンジでチンしてもらいたいから漆器やこだわった食器は使えず、また子供が塾通いになったら、今度は三人それぞれ帰宅時間が異なる。ということで、汁物には以前の記事でも紹介した、出西窯のスープ碗を使う。

欠けたり、ヒビが入ったりと使い込んでいます

 

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  その後、子供が一人で簡単に夕食がとれるようにと、それまでは使うことがなかったトレイも登場。少々強引だけれど、合板のトレイに一人前の夕ご飯をセットして冷蔵庫にいれておく。帰宅後にトレイごと出して、それぞれを電子レンジで温めて食べてもらう。

サラダはガラスに。

 温めるものとそうでないものを一皿に盛ることができないので(例えば唐揚げと付け合わせのサラダ)、取り皿には小さいなと思っていた深川製磁の皿が、唐揚げ用に使える。それからサラダ用の小さめの鉢や皿も増える。もちろん、箸やお茶碗は成長に合わせて新調していく。

 今は私が在宅していて子供が一人で先に夕食をとることが少なくなり、長らく愛用しボロボロになった合板のトレイは処分。その代わりに、それまで頻度が少なかった漆器の折敷の登場回数が増えた。スープ碗は使う回数が減り、こちらも漆器の味噌汁椀になった。全員が揃わない夕食は変わらずあるため、銘々に盛って食べるスタイルも継続中。

 今まで3人家族の副菜に使っていた徳永遊心さんの鉢が、子供が成長するにつれ一人前のメインにちょうどいいなと発見したり。画像奥の、同じような形の美濃焼・兵山窯の鉢は、買った時の名称が浅鉢(あさばち)だった。「浅鉢」なんてつけられていると、メインとしての使い方を発見しなかったかもしれないな、などスマホのカメラロールの写真をぼんやりと眺めながら考えているところ。

 ちょうど、生活スタイル変化と子供の成長が重なった我が家の変遷。また、3枚揃えて使っていたうち1枚が割れ、2枚づつのうつわをどうしようか。処分方法はさておき、買い足す、買い替えることもうつわの更新。割れないと買い替えないイメージが強いけれど、毎日使うもの。せっかくなら気に入ったもので、心地よく過ごしていきたいなと思っている。

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