ここに金が入ったら美しいだろうと創造力をかき立てられた夏茶碗。この時は、まだ金継ぎイコール金で装飾と思っていたので、当てはまるものを選んだということもある。
もとは実家の物を自分のそそうで欠けさせてしまったため、最初に取り掛かった思い出のもの。箱書きを調べてもいまいちわからないけど、出雲焼かな?と思っている。
仕上がったら抹茶を点てて…と思いながら、使わずにきてしまった💦いっそのこと実家で使ってもらおう。
金継ぎ作業って90%が、磨く・硬化させる(乾かす)・下地を作るのに何回も漆を塗ってなどの地味な作業の繰り返し。
時間がかかるとは知っていたけれど、「ひたすら1時間磨きました!」って後に、「じゃあ次回またその工程繰り返しね!」って言われた時の絶望たるや・・・これはあくまでせっかちな人の思考ですがね。
周りの会話を耳に挟みながらぼんやり作業にしたり、時には無心に磨いたり。正確には磨かざるを得ないから磨くわけだけど、なんとか投げ出さずに完成。何か一つの事をひたすらにする自分の最も苦手なことを、先生の伴走してもらいながらやり遂げることができるようになった。
小さな自信が生まれた、思い出の抹茶碗。
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