漆かぶれってご存知ですか?その名の通り、硬化していない漆に触れると、かぶれることを言います。要は皮膚炎ですね。とにかくかゆく…しかもきっちり10日ほどは続きます。漆の木は山にも生えているので、登山などでも起こります。
漆をさわるようになった2年の間に3~4回程かぶれていて、しかも今も、漆かぶれの真っ最中です。
金継ぎに何日かかるか?という問題と同じく、こちらも人によって程度が違うので、私の場合の経験談をお伝えしようと思います。もちろん、硬化した漆(漆を使った製品)は大丈夫ですし、かぶれない人もいるのであまり怖がらないでくださいね!
最初にかぶれたのは通い始めて2回目くらい。触れてから、1日~2日後だったと思います。しかも、かぶれの状態が出たのが皮膚の柔らかいお腹でした。というのも、漆が付着した箇所だけでなく、皮膚の柔らかいところにもでるそう。その時は赤みが少しあるくらいでかゆみもひどくなかったのですが、戦々恐々としていた私は、すぐに会社近くの皮膚科を受診しました。
自分でも漆かぶれではないかとは思うものの、初めてのことなので、おそらくとしか先生に説明出来ずじまい。しかも指先ではなくお腹だったので、本当にそうなのか?という微妙な空気となり…ひとまず塗り薬と飲み薬を頂いて帰宅しました。
初回は10日も続くことなく、そのうちに治ってしまいました。
本当にその強烈なかゆみに苦労しているのは、今の漆かぶれ。ここ最近マメに通っていたのと暑い季節柄もあって、かぶれて、治った頃に教室、またかぶれるの繰り返しで、ループ状に悩まされてきました。
治し方は他の皮膚炎と同じように皮膚科を受診したり、市販のウナやキンカンでしのいだりと皆さん様々。ですが、結局は自然治癒まで待たないといけません。
私は塗り薬を塗ったり、ムヒを塗ったり、同時に服用しているアレルギー性鼻炎の薬が効いたような気もしますが、一時的にかゆみが収まるものの、時間がたてばぶり返すの繰り返し。夜中にかゆくて起きてしまうこともあるし、腕にできた無数の掻き傷が切ない…。そろそろ治ってくれることを期待します。
漆かぶれを防ぐには、第一に素手で触らないことなのですが、作業に熱中すると気づかないこともしばしば。いいかげん、アームカバーをしたり手袋をしたりなど防御しないと、と思っているところです。
慣れていくのか、これからもそうなのか、まだまだ未知なので、またお伝えしますね。
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