今、漆を取り入れたい

 いろいろと食器は使っていながら、漆器はそこまで取り入れてこなかった。理由は簡単で、取り扱いも大変だと聞くし、どう使いこなしていいか分からなかった。しいて言えば味噌汁椀、運動会の時のみ登場するお重、お盆くらい。

この皿は朱塗・溜塗が5枚づつ、10枚もある…。独身の頃百貨店で購入したもので、そんなに高くはなかったが、本漆・天然木だと思う。

何が気に入ったかというと、このつややかな色と、カタチ。ぽってりとした厚みはあるけれど、木なのでとても軽い。だるまという名前なのだけれど、その由来はよく分からない。丸いから?

直径 15㎝ほど

和にかたよらずに使えるかなと思いながら、ずーっとしまったままだった。これを機会に取り皿にケーキ皿に使おうと、目につくところに出している。今ならこんなコーディネートはどうかな?としばし空想の世界に。

こんな色合わせだと若々しい!
フェミニンな箸置きにすればシックに。

すぐに使えなくても、今ならというものもある。私の場合は金継ぎ始めたし、陰翳礼讃も読んだし、コーディネートする周りの器も変わってきた。

 とある料理家さんが好きでブログを拝見している。骨董の小皿をたくさん折敷に載せた朝食は、いつも品よく美味しそう。うろ覚えなのだけれど、読者のコメントに「小皿がたくさんだと洗うのが大変」というようなものがあった。それに対してその方は、「自分は子育てがひと段落するまで、小皿をたくさん使うのを楽しみにしてきました、今楽しんでいます!」というようなお返事をされていた。

 できる時にできることを。何でも、ついつい人と比べてしまう時にこの話を思い出すよ。カメラロールに残る、小さい子供とのごちゃごちゃした食卓も今となればとても愛おしい。

まだ早い、子供が小さい、しまいこんだまま…と焦らないで、使うときを楽しみに。そしてその時は「機が熟した」と考えよう!

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